カメ
今日は社長の弟さんの家に行って来た。
弟さんは新婚ホヤホヤである。
先月末に私が風邪でドタキャンしたのは弟さんの式だったのだ。
新婚旅行のおみやげを渡したいと言われて行って来たのだが、どっかのお店とかでもよかったのに、家に招待されたのだ。
奥さんの手料理をごちそうになる。料理のうまい人なのよこれが。
なんだかもう、いろいろと気を使わせてしまって申し訳ない。
で、ここの家にはでっかいカメがいた。
30センチくらいはあるだろうか。水槽で飼われていた。
弟「最初はこのくらい(500円玉サイズ)だったのが大きくなっちゃって」
あ「え???これってミドリガメなんですか?」
弟「そうなんですよ」
ミドリガメってよくお祭りで売っているちっちゃいやつだよな。
こんなに大きくなるもんなのか…。
社「成長はこれで最大?」
弟「いや、たぶん大きな水槽に移せばもっと大きくなると思う」
水槽に合わせて大きくなるもんなのか?知らなかった…。
弟「そろそろどうにかしなきゃとは思うんですけどね」
奥「亀戸天満宮に放そうかって考えてるんですよ」
まさかここまで大きくなるとは思ってなかったんだろうなー。
でももう私は完全に人ごとで、このでっかいカメが可笑しくてしょうがない。
ずっと同じポジションで、黙ってこっちを見ているカメ。
それを困った顔で見つめる弟さん。
弟「ホント、どうしよう。このカメ…」
帰り道で社長がつぶやく。
社「あのカメ、とりあえず食いっぱぐれることはないけれど、放されたら今度は生存競争が厳しくなるだろうし。どっちが幸せかな」
カメのみぞ知る、ってところだな。