あひるの小屋

日記のようなもの

2011年2月13日

父ちゃんのこと。

父ちゃんは生前、いろいろと細かく書き残していた。
葬儀は家族葬で行い、墓はいらねぇ戒名もいらねぇ、とか。
それを見た母ちゃんが「生きてるうちにそんな話したくない」と激怒し、しかも内容がそれなもんで納得いかないとさらに激怒して、いやいや話し合って、お墓は建てさせてもらいます!ということになっていた。
でも家族葬で小規模にやるというのはどうしても譲らなかったそうだ。

最終的な書き残しには、葬儀はどこそこで費用はいくらくらいとか、参列者はここまで、あとは事後報告とか、お墓を建てる場所はここかここ、みたいなことが書かれていた。
実際に自分で相談をしに行っていろいろ調べていたらしい。
でもまさかこんなにすぐにそれに従うことになるとは、家族はもちろん、本人だって思ってなかったんでないかと思う。

そんなんがあったもんで、告別式が終わるまでここに「父が」と書くのをためらったんだわ。
そんな必要はなかったのかもしれないけど、なんとなく…ね。
だから弔問に来てくださった方々に「ぜんぜん知らなかった」と言われるたびにとにかく申し訳なくて、でも父ちゃんの意思だから…とか説明して、でも知らせてないぶん後から知ったひとが次々と弔問にみえて、余計に大変じゃねーかよ。父ちゃんそのへんわかってんのか?なんて(^^;
でもでも、社交辞令でなくホントに来たいひとだけが来てるんだと思えば、それはそれでいいのかもしれない…とか思ったりなんかして。

葬儀やお墓のことだけでなく、病院で主治医の先生に言われたこととかも細かくメモしてあったり、預貯金がどこにどれだけあるのかなんてのもExcelでまとめてあったり、そのほかギリギリまでやっていた仕事とか旅行記とかプロ野球の結果とか、それらをきっちりとファイリングしてあったりとかで、とにかくマメで細かくて仕事一筋で頑固でプライドの高いひとだったなぁ…(^^;

あれから何度も夢に父ちゃんが出てくる。
起きてるときも、ちょっとしたことでスイッチが入ってしまって泣けてくる。
実家でみんなと一緒にいたときはわりと大丈夫だったんだけどな…
私でこんなんなもんだから、やっぱり母ちゃんが心配だ。

名前は入力必須です。

メールアドレスは任意です。ページ上には表示されません。

削除キーは入力必須です。コメントを削除する際に必要となります。8~16桁の半角英数字で入力してください。

タイトルは任意です。省略した場合は「無題」と表示されます。

コメントは入力必須です。HTMLタグは有効にならずそのまま表示されます。

悪質、不適切なコメントは、管理人の判断で予告なしに削除する場合があります。ご了承ください。

コメントはありません