No. |
詠み人 |
作品 |
1 |
mai@ |
土に生き土に帰ってゆく命 |
2 |
与意勝 |
それなりの土に芽生えて子は育つ |
3 |
mai@ |
マイホーム猫の額の庭を持つ |
4 |
野次馬 |
白寿越え ボチボチ冥土へ 旅仕度 |
5 |
暇な風 |
この歳で 土の匂いを やっと知る |
6 |
暇な風 |
土起こし 夏の収穫 祈りつつ |
7 |
暇な風 |
へそくりを 土に埋めてる 守銭奴 |
8 |
わんために |
木曜の 金沢八景 土用波 |
9 |
mai@ |
冥土行き時刻表には載ってない |
10 |
蜃気楼 |
耕しの ミミズは名人 土の中 |
11 |
蜃気楼 |
都会人 土を求めて 郊外に |
12 |
蜃気楼 |
土に滲む 雨の雫で 花が咲く |
13 |
蜃気楼 |
ひと粒の 土を掘り出す 蟻の汗 |
14 |
蜃気楼 |
土曜日の 夜の秘め事 新婚さん |
15 |
蜃気楼 |
一雨で 桜並木も 土に舞う |
16 |
蜃気楼 |
土踏まず 乳児の足には 何故か無く |
17 |
蜃気楼 |
土に咲く 花の香りで 季節知る |
18 |
蜃気楼 |
菜種梅雨 土にしみ入る 雨の音 |
19 |
蜃気楼 |
雪解けに 土が顔出す 北の春 |
20 |
メロン |
太田さん今年も土俵オアズケだ |
21 |
さちこ |
埋めました遺跡発掘ばれました |
22 |
さちこ |
同胞が凍土に眠る供養旅 |
23 |
さちこ |
四度目じゃ土下座をしても許されず |
24 |
小さな光り |
金がない土日は何時も寝てばかり |
25 |
野次馬 |
陶芸と 言うにはお粗末 土弄る |
26 |
野次馬 |
アスファルト 糞した野良猫 思案顔 |
27 |
たけぷー |
命待つ 凍てつく土も 割って出る |
28 |
たけぷー |
土がすき やっぱりわたし 種だろか |
29 |
たけぷー |
土曜日の 夜が一番 楽しいな |
30 |
たけぷー |
土はらい 痛くないよと ちちんぷい |
31 |
あっぱく |
何故だろう? 土俵の周りは 砂かぶり |
32 |
野次馬 |
お仕置きの 土蔵の中で 泣き寝入り |
33 |
与意勝 |
建てたいが土地なし家なし嫁いない |
34 |
さちこ |
したたかさ冥土でさえも受け付けず |
35 |
さちこ |
父の愛世間の水の土手となり |
36 |
れん |
その昔 歴史ある土間 今いずこ |
37 |
秀坊 |
土の香が記憶に残る甲子園 |
38 |
秀坊 |
縁側へ土の色した顔揃い |
39 |
秀坊 |
古伊万里もネコの茶碗も同じ土 |
40 |
秀坊 |
土地売ってから歯車が噛み合わず |
41 |
mai@ |
土付きの野菜を持って母が来る |
42 |
鳴り砂 |
春が来た 土からみみず ひょっこりと |
43 |
秀坊 |
土のある暮らしに足が根を生やす |
44 |
秀坊 |
土を得た足はさかなのように跳ね |
45 |
秀坊 |
手のひらの土が輝く畑仕事 |
46 |
秀坊 |
子や孫が帰った後の土いじり |
47 |
わんために |
ねむるには 一坪程の 土地で良い |
48 |
わんために |
もぐらもち 一応竜の 仲間です |
49 |
わんために |
土をなめ 収穫占う 日焼け顔 |
50 |
れん |
土深く タイムカプセル 陽の目見る |
51 |
秀坊 |
不満など一つも言わぬ土こねる |
52 |
秀坊 |
タイムカプセルきらめく夢を土に埋め |
53 |
mai@ |
肥えた土ナスビ南京良く育つ |
54 |
mai@ |
土をこね湯飲みづくりに嵌ってる |
55 |
でんえんじ |
故郷も遠くなります土地下落 |
56 |
野次馬 |
田の土を 盗むこれこそ 泥ボウだ |
57 |
たけぷー |
どろんこの 土に帰ろう いつの日か |
58 |
たけぷー |
土しょうが からだあたため まったりと |
59 |
やすのり |
甲子園土がどんどん減っていく |
60 |
mai@ |
普賢岳自然の怒り土石流 |
61 |
mai@ |
激震で土が山から落ちてくる |
62 |
小さな光り |
土臭く生きて行きたいあの世まで |
63 |
与意勝 |
我が女房 亭主の前では 土つかず |
64 |
与意勝 |
我が女房 亭主の前で 土つかず |
65 |
暇な風 |
土踏んで 素足で大地 確かめる |
66 |
暇な風 |
土こねて 出来た茶碗の イビツさよ |
67 |
mai@ |
定年で田舎に帰り土いじり |
68 |
与意勝 |
それぞれの土の匂いの野菜あじ |
72 |
与意勝 |
腐植土の 野菜は美味と 朝の飯 |
73 |
与意勝 |
腐植土の 野菜はうまい こればかり |
74 |
さちこ |
年度末土木工事の賑やかさ |
75 |
さちこ |
失礼な挨拶無しの土足とは |
76 |
黒うさぎ |
土曜日のあさってはもう月曜日 |
77 |
黒うさぎ |
土星には輪があり地球和を持てよ |
78 |
黒うさぎ |
産土のみやしろに虫鳴きそこね |
79 |
黒うさぎ |
お土産は陳謝と金がいいと言う |
80 |
ろく |
五月女の苗を持つ手も土まみれ |
81 |
ろく |
誘われて歳も忘れて土ひねり |
82 |
与意勝 |
土つかず、亭主の前で、女房は |
83 |
黒うさぎ |
土壇場にならぬと力出さぬ主義 |
84 |
わんために |
小雀の 飛び方習う 土塀かな |
85 |
わんために |
美味しさは 金の鍋より 土のなべ |
86 |
らむ |
慌てない 我が子はいまだ 土の中 |
87 |
らむ |
土に生き 地球に生きて 愛に逝く |
88 |
野次馬 |
里帰り 郷土料理は 母の味 |
89 |
野次馬 |
巡業の 郷土力士が 強く見え |
90 |
Goeche |
土踏まず 俺のあんよは まっ平ら |
91 |
Goeche |
枯葉たち 土に戻れず 路面舞う |
92 |
Goeche |
土舐めて 野菜を作る 素晴らしさ |
93 |
Goeche |
土一升 金一升の 時代過ぎ |
94 |
Goeche |
花作り まずは土壌に 愛込めて |
95 |
Goeche |
土覆い 自然破壊の ツケ怖し |
96 |
Goeche |
一握の 土に数多の 生命(いのち)あり |
97 |
Goeche |
土俵際 爪先立ってる 我が人生 |
98 |
Goeche |
土偶見て 忍ぶ縄文 大らかさ |
99 |
Goeche |
土愛し 晴耕雨読 我が夢か |
100 |
鳴り砂 |
この心 埋めてしまおう 土深く |
101 |
れん |
土手にかけ 川面に映る 景色観る |
102 |
与意勝 |
もやしっ子 続いた家紋に泥をぬる |
103 |
親方 |
雪が融け 土が知らせる 春の香で |
104 |
与意勝 |
土いじり 遊びのなかで わざ学ぶ 礼を知る |
105 |
与意 |
土いじり 遊びのなかで 礼を知る |
106 |
ぼうろ |
土曜日の半ドンなんて今は死語 |
107 |
ぼうろ |
土くれも人の手と火でお宝に |
108 |
ぼうろ |
筍の刺身隠れる土の盛り |
109 |
ぼうろ |
土ぼこり花粉と黄砂がブレンドに |
110 |
ぼうろ |
土管から遠い声する「もういいよ」 |
111 |
あひる母 |
土いじり 退職の夫 生きかえり |
112 |
あひる母 |
糞をして 土をこねるの ミミズさん |
113 |
mai@ |
定年で田舎に帰り土を掘る |
114 |
さちこ |
土いじりするのに車で30分 |
115 |
さちこ |
コンクリート割れ目に小さな花一輪 |
116 |
でんえんじ |
故郷の土は語らず土地下落 |
117 |
与意 |
金壱升 買うた土だが 買い手なし |
119 |
与意 |
下落した 土地が売れずで 自己破産 |
120 |
花水木 |
プランター 枯らしてしまい 土ばかり |
121 |
koko |
紅の 椿が落ちて 土に咲く |
122 |
ろく |
ツバメたち 巣作り急ぐ 土運び |
124 |
koko |
幼子の 成長を見た 土遊び |
126 |
koko |
土は知る 汗と涙の 甲子園 |
127 |
与意 |
土日など 行くのを止める 行楽地 |
128 |
まっき~ |
土曜日に 休めるように いつなるの? |
129 |
ふぁすと |
あの土地も 金科玉条 バブル時は |
130 |
小さな光り |
土臭い野菜を作る母の腕 |
132 |
与意 |
土まみれ 手渡す母の ジャガイモが |
133 |
たけぷー |
土生きて 早苗はぐくめ さつき来ぬ |
134 |
花水木 |
見事かな 土からできる 御飯碗 |
135 |
可福 |
消費税上げる政府に土一揆 |
136 |
ろく |
孫たちが 土にまみれて 遊んでる |
137 |
メロン |
この村は土葬ですほらこの通り |
138 |
ろく |
なんのその 母に叱られ 土まみれ |
139 |
ろく |
愛してる 土の中まで 変わらずに |
140 |
可福 |
母の鍬土にまみれて子を育て |
141 |
わんために |
俺の土地 昔だれかが 線引いた |
142 |
ろく |
赤線も わしの土地だと 言い張って |
143 |
メロン |
壁土と見まがいそうな厚化粧 |
144 |
メロン |
今いずこ土地ころがしたあの力 |
145 |
花水木 |
涙ぐみ 甲子園の土 持ち帰る |
146 |
メロン |
憲法の日も名が出ない土井たか子 |
147 |
野次馬 |
冥土への 土産と万博 予定立て |
148 |
野次馬 |
お土産は 無事な姿と 送り出し |
149 |
与意 |
子が帰る 洗濯物を お土産に |
150 |
野次馬 |
餞別の 額で土産の ランク付け |
151 |
与意 |
JR お詫び少なく 土がつく |
153 |
メロン |
土偶見て「ママがモデル?」と訊く息子 |
154 |
メロン |
土下座して当選したら反り返り |
155 |
メロン |
冥土から稼ぎに来たかナツメロショー |
156 |
メロン |
旅姿せめてしがない土俵入り |
157 |
黒うさぎ |
日本の義理を支える土産物 |
158 |
黒うさぎ |
崩れたがいまだに高い土地神話 |
159 |
黒うさぎ |
堤切れ西武沿線土砂まみれ |
160 |
ぼうろ |
ままごとの客の好物土団子 |
161 |
ぼうろ |
アスファルト土を閉じ込め息止める |
162 |
ぼうろ |
土いじり手は汚れても心澄む |
163 |
ぼうろ |
土星にはお洒落な飾り回ってる |
164 |
ぼうろ |
土の上だからこそかもこの心地 |
165 |
ろく |
土くれの 父母の指へと 涙して |
166 |
ろく |
土色の 我が顔色の 覇気の無さ |
167 |
流れ雲 |
土踏まず 今年も来たかい おミズちゃん (水虫の事です) |
168 |
さちこ |
父の指土しみこんで節くれて |
169 |
可福 |
陶工になれぬオヤジが土を焼く |
170 |
ろく |
小さな手 つかむこの手は 土まみれ |
171 |
わんために |
土星の輪 初めて見た夜の 誇らしさ |
172 |
わんために |
領土なり! 互いに引かぬ 両隣 |
投票者からのコメント
ダジャレって最初気付かなかった・・・・
しかしウマイ!
でた オヤジ川柳!
あ! しゃれだったのか! と後で気付いて投票したナリ。
うっまーい!お見事!
一の隣のはずなのに・・・