あひるの小屋

2005年 第8期 「土」

エントリ期間
4/16~5/10
投票期間
5/11~5/31
エントリ数
164
投票数
99

今回のお題「土」はいかがでしたでしょうか。似たような句ばかりになってしまうかも…と思っていましたが、ぜんぜんそんなことなかったですね^^

金賞はわんためにさんの作品、銀賞は蜃気楼さんの作品が受賞しました。おめでとうございます。

岩茶のおべんと箱

「土」と言えば…。我が家はマンションなので、庭などはありません。実は自宅の方もそうでして、土とは縁遠い生活を送ってきました。
今のところ家庭菜園にもガーデニングにも、そんなに興味は沸いておりませんが、でもハマっている人の話など聞くと、なんか楽しそうだな、などと思ったりします。
だけど最近じゃゴルフに行くと、俺も土を耕したりするなぁ・・・と思う今日この頃です。

第8期 受賞作品

金賞

領土なり! 互いに引かぬ 両隣

詠み人
わんために
投票数
7(松1 竹3 梅3)
得点数
12

投票者からのコメント

ダジャレって最初気付かなかった・・・・
しかしウマイ!

でた オヤジ川柳!

あ! しゃれだったのか! と後で気付いて投票したナリ。

うっまーい!お見事!

一の隣のはずなのに・・・

銀賞

雪解けに 土が顔出す 北の春

詠み人
蜃気楼
投票数
4(松2 竹1 梅1)
得点数
9
佳作

ひと粒の 土を掘り出す 蟻の汗

詠み人
蜃気楼
投票数
3(松1 竹1 梅1)
得点数
6

投票者からのコメント

自分が怠け者なので…反省…

ちっちゃな 蟻にとっては土を掘り起こすのだって 大変な労働でしょう その姿が目に浮かぶ様です

佳作

この心 埋めてしまおう 土深く

詠み人
鳴り砂
投票数
5(竹1 梅4)
得点数
6

投票者からのコメント

辛く哀しいことは、埋めてしまいたい・・・・そんな切実な気持ち・・
私的に感じとってしまいました・・

失恋の痛手か…

そういうことはしょっちゅうあります

佳作

紅の 椿が落ちて 土に咲く

詠み人
koko
投票数
2(松2)
得点数
6
佳作

四度目じゃ土下座をしても許されず

詠み人
さちこ
投票数
3(竹2 梅1)
得点数
5

投票者からのコメント

不祥事ネタですか。
一回土下座しちゃうと、次の時はすることなくなっちゃうからねぇ。

おもしろいですー。
ここで許してもらえるのが土下座のプロ!

佳作

古伊万里もネコの茶碗も同じ土

詠み人
秀坊
投票数
4(梅4)
得点数
4

投票者からのコメント

もっともだ~ 納得

佳作

土に生き土に帰ってゆく命

詠み人
mai@
投票数
3(梅3)
得点数
3

投票者からのコメント

しみじみします。

佳作

この歳で 土の匂いを やっと知る

詠み人
暇な風
投票数
1(松1)
得点数
3
佳作

冥土行き時刻表には載ってない

詠み人
mai@
投票数
3(梅3)
得点数
3

投票者からのコメント

あの世の時刻表には?

時刻表欲しいな~~。

佳作

耕しの ミミズは名人 土の中

詠み人
蜃気楼
投票数
2(竹1 梅1)
得点数
3

投票者からのコメント

なんかかわいい句だなあと思って。

佳作

土に咲く 花の香りで 季節知る

詠み人
蜃気楼
投票数
1(松1)
得点数
3

投票者からのコメント

何となく ホットなごみたくなりますね

佳作

埋めました遺跡発掘ばれました

詠み人
さちこ
投票数
3(梅3)
得点数
3

投票者からのコメント

ありましたねえ。

ありましたありました。
リズムがなんともいいですねー。

佳作

土はらい 痛くないよと ちちんぷい

詠み人
たけぷー
投票数
3(梅3)
得点数
3

投票者からのコメント

可愛い♪

かわいいなー。

ほのぼのとした感じがいいです。

佳作

縁側へ土の色した顔揃い

詠み人
秀坊
投票数
1(松1)
得点数
3
佳作

土のある暮らしに足が根を生やす

詠み人
秀坊
投票数
1(松1)
得点数
3

投票者からのコメント

これうまいな~。
地に足をつけることは大事ですよね。

佳作

不満など一つも言わぬ土こねる

詠み人
秀坊
投票数
2(竹1 梅1)
得点数
3

投票者からのコメント

頑固ながらも すばらしい自分の人生を貫いてますね。

佳作

甲子園土がどんどん減っていく

詠み人
やすのり
投票数
2(竹1 梅1)
得点数
3

投票者からのコメント

あははは。おもしろいです。
時々足してるんでしょうか…。

いいなあ、こういうの好き。

佳作

年度末土木工事の賑やかさ

詠み人
さちこ
投票数
3(梅3)
得点数
3

投票者からのコメント

いい迷惑・・・・

佳作

子が帰る 洗濯物を お土産に

詠み人
与意
投票数
3(梅3)
得点数
3

投票者からのコメント

自洗って大変なんですよね

ああ、俺もよくやったなぁ

佳作

一雨で 桜並木も 土に舞う

詠み人
蜃気楼
投票数
1(竹1)
得点数
2

投票者からのコメント

桜の侘びしい 心情が 見事に詠われて
素晴らしです

佳作

菜種梅雨 土にしみ入る 雨の音

詠み人
蜃気楼
投票数
1(竹1)
得点数
2

投票者からのコメント

菜種梅雨…春の長雨の別称ですよね 久しぶりに聞いたので感動♪

佳作

土地売ってから歯車が噛み合わず

詠み人
秀坊
投票数
1(竹1)
得点数
2
佳作

土星には輪があり地球和を持てよ

詠み人
黒うさぎ
投票数
2(梅2)
得点数
2

投票者からのコメント

個人的には「和を持たず」のほうが良かったんだけど、なるほどと思った。

佳作

土壇場にならぬと力出さぬ主義

詠み人
黒うさぎ
投票数
2(梅2)
得点数
2

投票者からのコメント

やればできる子なんですけど

佳作

枯葉たち 土に戻れず 路面舞う 

詠み人
Goeche
投票数
2(梅2)
得点数
2

投票者からのコメント

土に戻れば腐葉土に変わろうものを

佳作

壁土と見まがいそうな厚化粧

詠み人
メロン
投票数
2(梅2)
得点数
2
佳作

土偶見て「ママがモデル?」と訊く息子

詠み人
メロン
投票数
2(梅2)
得点数
2

投票者からのコメント

ぼんきゅっぼんのグラマーじゃないですかぁ。

佳作

マイホーム猫の額の庭を持つ

詠み人
mai@
投票数
1(梅1)
得点数
1

投票者からのコメント

ちょっと誇らしげ

佳作

白寿越え ボチボチ冥土へ 旅仕度

詠み人
野次馬
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

土に滲む 雨の雫で 花が咲く

詠み人
蜃気楼
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

同胞が凍土に眠る供養旅

詠み人
さちこ
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

金がない土日は何時も寝てばかり

詠み人
小さな光り
投票数
1(梅1)
得点数
1

投票者からのコメント

週休二日制も給料が上がらなければ意味がない
サラリーマンの辛さ

佳作

土曜日の 夜が一番 楽しいな

詠み人
たけぷー
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

何故だろう? 土俵の周りは 砂かぶり

詠み人
あっぱく
投票数
1(梅1)
得点数
1

投票者からのコメント

ほんとになぜだろう。

佳作

お仕置きの 土蔵の中で 泣き寝入り

詠み人
野次馬
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

父の愛世間の水の土手となり

詠み人
さちこ
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

土付きの野菜を持って母が来る

詠み人
mai@
投票数
1(梅1)
得点数
1

投票者からのコメント

ありがたいんです、これが。

佳作

ねむるには 一坪程の 土地で良い

詠み人
わんために
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

土をなめ 収穫占う 日焼け顔

詠み人
わんために
投票数
1(梅1)
得点数
1

投票者からのコメント

清々しいです。

佳作

土深く タイムカプセル 陽の目見る

詠み人
れん
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

タイムカプセルきらめく夢を土に埋め

詠み人
秀坊
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

我が女房 亭主の前では 土つかず

詠み人
与意勝
投票数
1(梅1)
得点数
1

投票者からのコメント

それでええんちがう

佳作

それぞれの土の匂いの野菜あじ

詠み人
与意勝
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

土に生き 地球に生きて 愛に逝く

詠み人
らむ
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

里帰り 郷土料理は 母の味

詠み人
野次馬
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

土管から遠い声する「もういいよ」

詠み人
ぼうろ
投票数
1(梅1)
得点数
1

投票者からのコメント

かくれんぼ~。情景が浮かびます。

佳作

土いじりするのに車で30分

詠み人
さちこ
投票数
1(梅1)
得点数
1

投票者からのコメント

川柳っぽくていいです。

佳作

土は知る 汗と涙の 甲子園

詠み人
koko
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

土日など 行くのを止める 行楽地

詠み人
与意
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

今いずこ土地ころがしたあの力

詠み人
メロン
投票数
1(梅1)
得点数
1
佳作

土下座して当選したら反り返り

詠み人
メロン
投票数
1(梅1)
得点数
1

投票者からのコメント

ありがちですね。

佳作

ままごとの客の好物土団子

詠み人
ぼうろ
投票数
1(梅1)
得点数
1

投票者からのコメント

葉っぱのお皿にのっけて、さぁどうぞ。

佳作

アスファルト土を閉じ込め息止める

詠み人
ぼうろ
投票数
1(梅1)
得点数
1

投票者からのコメント

同感!

佳作

土くれの 父母の指へと 涙して

詠み人
ろく
投票数
1(梅1)
得点数
1

投票者からのコメント

農家の歳老いた両親の心情が出てる

佳作

陶工になれぬオヤジが土を焼く

詠み人
可福
投票数
1(梅1)
得点数
1
猛毒賞

 慌てない 我が子はいまだ 土の中

詠み人
らむ
投票数
1(毒1)
毒点数
1

投票者からのコメント

ちょっと待て、慌てろよ。やばいだろそれ。落とし穴?

猛毒賞

花作り まずは土壌に 愛込めて 

詠み人
Goeche
投票数
1(毒1)
毒点数
1
岩茶賞

この歳で 土の匂いを やっと知る

詠み人
暇な風

岩茶からのコメント

あ、なんか情景が浮かんできました。
定年退職後のオヤジさんが、庭で家庭菜園などをやってるような・・・・
(違ってたらすみませんね >作者の方)
なんとな~くほのぼのとイイ感じの一句。
岩茶賞コレにします。

あひる賞

縁側へ土の色した顔揃い

詠み人
秀坊

あひるからのコメント

ちょっと季節は早いですが…夏休みの風景、かな。
「土色の顔」って考えるとちょっと聞こえは悪いかもしれませんが、
日焼けと泥んこで真っ黒になったやん茶坊主たちが
縁側に集まってスイカかなんか食べている情景が浮かびます^^
いいですねーコレ。大好きです。
とか言って、ぜんぜん違う解釈だったらゴメンナサイ…^^

第8期 エントリ作品

No. 詠み人 作品
1 mai@ 土に生き土に帰ってゆく命
2 与意勝 それなりの土に芽生えて子は育つ
3 mai@ マイホーム猫の額の庭を持つ
4 野次馬 白寿越え ボチボチ冥土へ 旅仕度
5 暇な風 この歳で 土の匂いを やっと知る
6 暇な風 土起こし 夏の収穫 祈りつつ
7 暇な風 へそくりを 土に埋めてる 守銭奴
8 わんために 木曜の 金沢八景 土用波
9 mai@ 冥土行き時刻表には載ってない
10 蜃気楼 耕しの ミミズは名人 土の中
11 蜃気楼 都会人 土を求めて 郊外に
12 蜃気楼 土に滲む 雨の雫で 花が咲く
13 蜃気楼 ひと粒の 土を掘り出す 蟻の汗
14 蜃気楼 土曜日の 夜の秘め事 新婚さん
15 蜃気楼 一雨で 桜並木も 土に舞う
16 蜃気楼 土踏まず 乳児の足には 何故か無く
17 蜃気楼 土に咲く 花の香りで 季節知る
18 蜃気楼 菜種梅雨 土にしみ入る 雨の音
19 蜃気楼 雪解けに 土が顔出す 北の春
20 メロン 太田さん今年も土俵オアズケだ
21 さちこ 埋めました遺跡発掘ばれました
22 さちこ 同胞が凍土に眠る供養旅
23 さちこ 四度目じゃ土下座をしても許されず
24 小さな光り 金がない土日は何時も寝てばかり
25 野次馬 陶芸と 言うにはお粗末 土弄る
26 野次馬 アスファルト 糞した野良猫 思案顔
27 たけぷー 命待つ 凍てつく土も 割って出る
28 たけぷー 土がすき やっぱりわたし 種だろか
29 たけぷー 土曜日の 夜が一番 楽しいな
30 たけぷー 土はらい 痛くないよと ちちんぷい
31 あっぱく 何故だろう? 土俵の周りは 砂かぶり
32 野次馬 お仕置きの 土蔵の中で 泣き寝入り
33 与意勝 建てたいが土地なし家なし嫁いない
34 さちこ したたかさ冥土でさえも受け付けず
35 さちこ 父の愛世間の水の土手となり
36 れん その昔 歴史ある土間 今いずこ
37 秀坊 土の香が記憶に残る甲子園
38 秀坊 縁側へ土の色した顔揃い
39 秀坊 古伊万里もネコの茶碗も同じ土
40 秀坊 土地売ってから歯車が噛み合わず
41 mai@ 土付きの野菜を持って母が来る
42 鳴り砂 春が来た 土からみみず ひょっこりと
43 秀坊 土のある暮らしに足が根を生やす
44 秀坊 土を得た足はさかなのように跳ね
45 秀坊 手のひらの土が輝く畑仕事
46 秀坊 子や孫が帰った後の土いじり
47 わんために ねむるには 一坪程の 土地で良い
48 わんために もぐらもち 一応竜の 仲間です
49 わんために 土をなめ 収穫占う 日焼け顔
50 れん 土深く タイムカプセル 陽の目見る
51 秀坊 不満など一つも言わぬ土こねる
52 秀坊 タイムカプセルきらめく夢を土に埋め
53 mai@ 肥えた土ナスビ南京良く育つ
54 mai@ 土をこね湯飲みづくりに嵌ってる
55 でんえんじ 故郷も遠くなります土地下落
56 野次馬 田の土を 盗むこれこそ 泥ボウだ
57 たけぷー どろんこの 土に帰ろう いつの日か
58 たけぷー 土しょうが からだあたため まったりと
59 やすのり 甲子園土がどんどん減っていく
60 mai@ 普賢岳自然の怒り土石流
61 mai@ 激震で土が山から落ちてくる
62 小さな光り 土臭く生きて行きたいあの世まで
63 与意勝 我が女房 亭主の前では 土つかず
64 与意勝 我が女房 亭主の前で 土つかず
65 暇な風 土踏んで 素足で大地 確かめる
66 暇な風 土こねて 出来た茶碗の イビツさよ
67 mai@ 定年で田舎に帰り土いじり
68 与意勝 それぞれの土の匂いの野菜あじ
72 与意勝 腐植土の 野菜は美味と 朝の飯
73 与意勝 腐植土の 野菜はうまい こればかり
74 さちこ 年度末土木工事の賑やかさ
75 さちこ 失礼な挨拶無しの土足とは
76 黒うさぎ 土曜日のあさってはもう月曜日
77 黒うさぎ 土星には輪があり地球和を持てよ
78 黒うさぎ 産土のみやしろに虫鳴きそこね
79 黒うさぎ お土産は陳謝と金がいいと言う
80 ろく 五月女の苗を持つ手も土まみれ
81 ろく 誘われて歳も忘れて土ひねり
82 与意勝 土つかず、亭主の前で、女房は
83 黒うさぎ 土壇場にならぬと力出さぬ主義
84 わんために 小雀の 飛び方習う 土塀かな
85 わんために 美味しさは 金の鍋より 土のなべ
86 らむ  慌てない 我が子はいまだ 土の中
87 らむ 土に生き 地球に生きて 愛に逝く
88 野次馬 里帰り 郷土料理は 母の味
89 野次馬 巡業の 郷土力士が 強く見え
90 Goeche 土踏まず 俺のあんよは まっ平ら
91 Goeche 枯葉たち 土に戻れず 路面舞う 
92 Goeche 土舐めて 野菜を作る 素晴らしさ
93 Goeche 土一升 金一升の 時代過ぎ
94 Goeche 花作り まずは土壌に 愛込めて 
95 Goeche 土覆い 自然破壊の ツケ怖し  
96 Goeche 一握の 土に数多の 生命(いのち)あり
97 Goeche 土俵際 爪先立ってる 我が人生
98 Goeche 土偶見て 忍ぶ縄文 大らかさ
99 Goeche 土愛し 晴耕雨読 我が夢か
100 鳴り砂 この心 埋めてしまおう 土深く
101 れん 土手にかけ 川面に映る 景色観る
102 与意勝 もやしっ子 続いた家紋に泥をぬる
103 親方 雪が融け  土が知らせる  春の香で 
104 与意勝 土いじり 遊びのなかで わざ学ぶ 礼を知る
105 与意 土いじり 遊びのなかで 礼を知る
106 ぼうろ 土曜日の半ドンなんて今は死語
107 ぼうろ 土くれも人の手と火でお宝に
108 ぼうろ 筍の刺身隠れる土の盛り
109 ぼうろ 土ぼこり花粉と黄砂がブレンドに
110 ぼうろ 土管から遠い声する「もういいよ」
111 あひる母 土いじり 退職の夫 生きかえり
112 あひる母 糞をして 土をこねるの ミミズさん
113 mai@ 定年で田舎に帰り土を掘る
114 さちこ 土いじりするのに車で30分
115 さちこ コンクリート割れ目に小さな花一輪
116 でんえんじ 故郷の土は語らず土地下落
117 与意 金壱升 買うた土だが 買い手なし
119 与意 下落した 土地が売れずで 自己破産
120 花水木 プランター 枯らしてしまい 土ばかり
121 koko 紅の 椿が落ちて 土に咲く
122 ろく ツバメたち 巣作り急ぐ 土運び
124 koko 幼子の 成長を見た 土遊び 
126 koko 土は知る 汗と涙の 甲子園
127 与意 土日など 行くのを止める 行楽地
128 まっき~ 土曜日に 休めるように いつなるの?
129 ふぁすと あの土地も 金科玉条 バブル時は
130 小さな光り 土臭い野菜を作る母の腕
132 与意 土まみれ 手渡す母の ジャガイモが
133 たけぷー 土生きて 早苗はぐくめ さつき来ぬ
134 花水木 見事かな 土からできる 御飯碗
135 可福 消費税上げる政府に土一揆
136 ろく 孫たちが 土にまみれて 遊んでる
137 メロン この村は土葬ですほらこの通り
138 ろく なんのその 母に叱られ 土まみれ
139 ろく 愛してる 土の中まで 変わらずに
140 可福 母の鍬土にまみれて子を育て
141 わんために 俺の土地 昔だれかが 線引いた
142 ろく 赤線も わしの土地だと 言い張って
143 メロン 壁土と見まがいそうな厚化粧
144 メロン 今いずこ土地ころがしたあの力
145 花水木 涙ぐみ 甲子園の土 持ち帰る
146 メロン 憲法の日も名が出ない土井たか子
147 野次馬 冥土への 土産と万博 予定立て
148 野次馬 お土産は 無事な姿と 送り出し
149 与意 子が帰る 洗濯物を お土産に
150 野次馬 餞別の 額で土産の ランク付け
151 与意 JR お詫び少なく 土がつく
153 メロン 土偶見て「ママがモデル?」と訊く息子
154 メロン 土下座して当選したら反り返り
155 メロン 冥土から稼ぎに来たかナツメロショー
156 メロン 旅姿せめてしがない土俵入り
157 黒うさぎ 日本の義理を支える土産物
158 黒うさぎ 崩れたがいまだに高い土地神話
159 黒うさぎ 堤切れ西武沿線土砂まみれ
160 ぼうろ ままごとの客の好物土団子
161 ぼうろ アスファルト土を閉じ込め息止める
162 ぼうろ 土いじり手は汚れても心澄む
163 ぼうろ 土星にはお洒落な飾り回ってる
164 ぼうろ 土の上だからこそかもこの心地
165 ろく 土くれの 父母の指へと 涙して
166 ろく 土色の 我が顔色の 覇気の無さ
167 流れ雲 土踏まず 今年も来たかい おミズちゃん (水虫の事です)
168 さちこ 父の指土しみこんで節くれて
169 可福 陶工になれぬオヤジが土を焼く
170 ろく 小さな手 つかむこの手は 土まみれ
171 わんために 土星の輪 初めて見た夜の 誇らしさ
172 わんために 領土なり! 互いに引かぬ 両隣