今回は前回よりもさらに投票数が少なかったです。なんと44票。うーん。さみしい…
2002年一発目の金賞は黒うさぎさんが受賞しました。そして銀賞はハイライトさん。お二人ともおめでとうございます。
今回のお題「音」は、岩茶さんが師範代に昇格された時に出題していただいたお題です。とは言っても、普段からお題決定は岩茶さんと相談してやっていますので、あんまり意味のない特典だったような気もしますが。
昨年からなんとなく「1文字のお題」が続いたので、それに従っていってみようか、ってことで「1文字お題」が続いています。お題のイメージを毎年おおざっぱに決めているので、今年はこの「1文字」をテーマにしようかと…。でもまあ、おおざっぱなのでいつまで続くかはわかりません。
まないたの音に女房の機嫌知る
音痴だが 上司の歌で 笑えない
投票者からのコメント
私の時は大笑いでした
ぐっと、こらえて、こらえて。
おもしろいです。
ライオンが ほえて眠れぬ 雑魚寝部屋
投票者からのコメント
うまいですね！
命まで削られそうな歯科の椅子
投票者からのコメント
あーあの音！
どうにかならないかなぁ！
わかります、いやですねー
もう朝か 朝刊配る バイク音
投票者からのコメント
これが目覚しになることってありますよね。
うまいです。
静寂の 事務所に響く 腹の虫
投票者からのコメント
ストレートだけどおもしろい！
「事務所」ってトコが妙にリアルですね
なぜか響くんです。
あの頃に 流れる歌が 連れていく
投票者からのコメント
思わず口ずさむようです
頑固者 アユの着メロ 威厳落ち
投票者からのコメント
情景が浮かびます。
照れくさそうに携帯を手にとる頑固者の姿…。
シュンシュンの 湯気のむこうで トントントン
投票者からのコメント
朝餉の支度でしょうか。とても気に入りました
母性ふつふつ 心音の二重奏
投票者からのコメント
健やかにお育て下さい
遠花火みっつ開いて音を聞く
初デイト 靴音高く 歩き出し
投票者からのコメント
帰りは如何でしたか
静寂の 夜中にギシと 何の音？
投票者からのコメント
一人で居るとそれよくあります
久々の 雨音に覚め 冬の朝
投票者からのコメント
あーなんかきれい。
曲がってもまだ足音が付けてくる
投票者からのコメント
なんか怖さが伝わって来るような作品。
波音を目覚ましに聞く旅の宿
投票者からのコメント
いいですねぇ。ざざーーん。
オークション 値が上がらずに 音を上げる
投票者からのコメント
これは出品側の立場でしょうか。
このかけことばは、うまいですね。
母の声 父のイビキと いい勝負
親離れ 不協和音の反抗期
雨音で 出社拒否に なりかける
投票者からのコメント
うまい！！みんな経験あるんじゃないかしら
CMの癖に 大きな音 出すな!
目覚ましを3つ使うが起きられず
投票者からのコメント
ついつい布団の誘惑に・・・
警報を 出さずに臭い（におい） すかしっぺ
投票者からのコメント
これが又臭う でも上手
靴音で 父の帰りが 分かる母
投票者からのコメント
いいですねぇ。年季が入ってて。
心痛を 融かしてくれる この音色
投票者からのコメント
音楽は、心を癒してくれますね
安全を ハンマ―ひとつで 聞き分ける
投票者からのコメント
あ～なるほど。
音で異常がないか検査する人って、
なんかすごいなと思ってしまう。
フォルテシモ まとめてしとく 咳払い
音洩れを気付かぬ一人よがりかな
投票者からのコメント
電車の中とか、いますな
川の音かすかに春の兆しあり
投票者からのコメント
きれいな景色が目に浮かびますね。
音のない静かな夜の流れ星
投票者からのコメント
なんと綺麗な句でしょう
静けさに聞き覚えある咳払い
投票者からのコメント
お、どことなく面白い。
先頭は ヒタヒタヒタと 走り去り
黒板の 爪あとを見て 鳥肌が
ライオンが ほえて眠れぬ 雑魚寝部屋
岩茶からのコメント
面白い。これ岩茶賞にします。
ちなみに私はライオンなんだそうです。
人の話によると。
遠花火みっつ開いて音を聞く
あひるからのコメント
この作品、ひとめで気に入りました。
「みっつ開いて」とは素晴らしい表現ですね。
今は花火のシーズンではないですが、あの「どーん」という荘厳な音を思い出し、なんとなく穏やかな気持ちになりました。
| No. | 詠み人 | 作品 |
|---|---|---|
| 1 | あっぱく | 警報を 出さずに臭い（におい） すかしっぺ |
| 2 | あっぱく | 靴音で 父の帰りが 分かる母 |
| 3 | あのね | この闇に しんしん踊る 雪の精 |
| 4 | あのね | エンジン音 私と他人 判る ワン |
| 5 | あのね | 静寂の 事務所に響く 腹の虫 |
| 6 | あのね | 見上げれば キラキラ歌う 星達が |
| 7 | あのね | あの頃に 流れる歌が 連れていく |
| 8 | あのね | 心痛を 融かしてくれる この音色 |
| 9 | 岩茶 | 雑音に しか聞こえない 曲が好き |
| 10 | 岩茶 | ポンポンと よい音出すは スイカ腹 |
| 11 | 岩茶 | 静寂の 夜中にギシと 何の音？ |
| 12 | あっぱく | 会議中 ＣＭソングの 着メロが！ |
| 13 | 海 | 雑音が 曲になったと 父が言い （失礼な（笑）） |
| 14 | 海 | 雨音の コーラス担当 カエルかな |
| 15 | 岩茶 | オーディオの 違い分からぬ 音マニア |
| 16 | 岩茶 | 黒板の 爪あとを見て 鳥肌が |
| 17 | 庭師 | 打ち下ろし 心に響く かやの盤 |
| 18 | 庭師 | 安全を ハンマ―ひとつで 聞き分ける |
| 19 | 庭師 | 杵の音 今年が最後と逝った叔父 |
| 20 | 庭師 | 人形が 寂しかったと 帰りまつ |
| 21 | くるめのおしん | しらんぷり 人ごみの中 プーの音 |
| 22 | くるめのおしん | 心の音 ピアノの音色で よみがえる |
| 23 | ゆた坊 | 頑固者 アユの着メロ 威厳落ち |
| 24 | くるめのおしん | 電車の中 着メロ鳴ると みなビクリ！ |
| 25 | あのね | シュンシュンの 湯気のむこうで トントントン |
| 26 | ハイライト | ライオンが ほえて眠れぬ 雑魚寝部屋 |
| 27 | ハイライト | 音痴だが 上司の歌で 笑えない |
| 28 | ハイライト | フォルテシモ まとめてしとく 咳払い |
| 29 | ハイライト | 旅支度 いつも途中で 発車ベル |
| 30 | あひる母 | 霜柱 春の足音 まだ遠い |
| 31 | あひる母 | 久々の 雨音に覚め 冬の朝 |
| 32 | 庭師 | 散髪で 鋏みの音が 心地よい |
| 33 | 庭師 | 雨音に 首を傾げて ほほ緩む |
| 34 | ええ一 | 命まで削られそうな歯科の椅子 |
| 35 | ええ一 | 曲がってもまだ足音が付けてくる |
| 36 | ええ一 | 母性ふつふつ 心音の二重奏 |
| 37 | 黒うさぎ | わが娘なら音楽隣のは騒音 |
| 38 | 黒うさぎ | 隣室の音が気になり徹夜する |
| 39 | 黒うさぎ | 音洩れを気付かぬ一人よがりかな |
| 40 | 黒うさぎ | 蕾には春の音する木々の先 |
| 41 | 黒うさぎ | 川の音かすかに春の兆しあり |
| 42 | 黒うさぎ | 爆音を聞き機種当てるすごい耳 |
| 43 | 黒うさぎ | 音のない静かな夜の流れ星 |
| 44 | 黒うさぎ | まないたの音に女房の機嫌知る |
| 45 | 黒うさぎ | 遠花火みっつ開いて音を聞く |
| 46 | 黒うさぎ | 波音を目覚ましに聞く旅の宿 |
| 47 | わんために | オークション 値が上がらずに 音を上げる |
| 48 | ゆた坊 | 雪の夜の 聞こえぬ響き シンシンと |
| 49 | 佐藤 建一 | 静けさに聞き覚えある咳払い |
| 50 | 海 | サイレンで ぞろぞろ集まる 魅力音 |
| 51 | 海 | 除夜の鐘 聖夜の鐘も 金が出る |
| 52 | 海 | 母の声 父のイビキと いい勝負 |
| 53 | 海 | チャイムなり 恐怖の時間が やってくる |
| 54 | 海 | 静寂を 腹の一声 切り破り |
| 55 | 海 | タンポポの 子供を見つけ 鼻（花）歌を |
| 56 | 庭師 | 干支のせい 音に怯える うさぎ年 |
| 57 | 庭師 | 音もなく 老いかけて来る スト―カ― |
| 58 | あひる母 | 頑張れよ 木枯らしさんが 戸をたたく |
| 59 | あひる母 | もう朝か 朝刊配る バイク音 |
| 60 | ハイライト | 親離れ 不協和音の反抗期 |
| 61 | わんために | 「君の手が」聾者へ理解一過性 |
| 62 | 庭師 | 健脚と 走り関節 笑ている |
| 63 | 青磁 | 蚊の羽音 聞いて始まる 夏の夜 |
| 64 | 青磁 | 雨音で 出社拒否に なりかける |
| 65 | 青磁 | 夜の道 背後靴音 やり過ごす |
| 66 | 青磁 | ベルの音 急いでないが 小走りに |
| 67 | 青磁 | 夜の海 波音聞くは ももの上 |
| 68 | あのね | 土の中 春のメロディー 制作中 |
| 69 | わんために | 風の音に忘れたる恋なつかしく |
| 70 | わんために | 言われれば 音の世界は 住みにくく |
| 71 | HORIHORI | 初デイト 靴音高く 歩き出し |
| 72 | HORIHORI | 地球さえ 大きく溜息 波の音 |
| 73 | HORIHORI | お互いに 本音ですよと 嘘をつき |
| 74 | HORIHORI | ロボットの 足音静かに 新世紀 |
| 75 | HORIHORI | CMの癖に 大きな音 出すな! |
| 76 | HORIHORI | デジタルは 数字変われど 音はせず |
| 77 | HORIHORI | 先頭は ヒタヒタヒタと 走り去り |
| 78 | HORIHORI | 点滴は 音無く無常に 体内へ |
| 79 | HORIHORI | 老いらくの 恋は音無き KISSをする |
| 80 | ともぞう | 音だけで姿は見えぬ 蚊のやつめ |
| 81 | ともぞう | 目覚ましを3つ使うが起きられず |
投票者からのコメント
目覚ましより効きますね
これもまた、年季が入ってますねぇ
これはうまい！