B級グルメの旅
信州・北陸宿を出発。コンビニ弁当でテキトウに朝食を済ませ、まずは道の駅「ななもり清見」へ。私がスタンプ好きなもんで、スタンプが置いてある道の駅にはなるべく寄るようにしてもらってるんだ。
ここで見つけたのが飛騨牛の牛まん(400円)。まだ飛騨牛食うのかよ!って感じだけど、そんなに牛牛してるって感じでもなかった。野菜がわりと多めで味つけはちょっとクセある風味だけど、うまい。

コロッケとか牛まんとか、こういうところで売ってるジャンクな食べ物って、見るとついつい食べたくなっちゃうもんだよねぇ(^^;
次に向かったのは白川郷。世界遺産にも登録されている、合掌造りで有名な集落だ。
ちょっと車駐めて観光を…なんて思ってたんだけど、付近の駐車場はすべて有料。軽く流して次行くかーとか言ってたら、近くの山の中腹にひとがいっぱいいるのが見えた。
あ あそこってなに?車で行けるのかな
社 なんだろ。行ってみようか
それっぽい上り坂があったので行ってみると展望台があった。あとで調べたら「荻町城趾展望台」っていうところらしい。さすが展望台ってだけあって集落が一望できる。

さて次はいよいよ今回のメイン、ハントンライス。金沢にある「グリルオーツカ」に向かう。ハントンライスを食うならココへ行け!っていうくらい有名なお店なんだそーだ。

いかにも老舗洋食店って感じの店構え。内装もレトロな雰囲気…っていうか昔っからずっと変わらないんだな、きっと。
私がハントンライス(700円)、社長はエビハントンライス(750円)を注文。ケチャップライスの上に薄焼き卵とエビフライと白身魚のフライが乗っかってて、ケチャップとタルタルソースがかけてある。エビハントンライスの方は白身魚がなく、エビフライだけだったらしい。

まずはひとくち…んまい!!ケチャップライス好きにはたまらんだろーな、これ。しかしこのボリュームはちょっと苦しい。わりと単調な味だし、半分を過ぎたあたりからだんだんキビシくなってきた。
あ ダメだもう入らないー
社 オレもかなり苦しいよ
あ 半ハントンライスってのがあればいいのにー
ケチャップとタルタルでうまいこと味変しながら食べるべきだったな…。あと3口くらいのところで降参して社長に食べてもらった。…ゴメンナサイ。でもうまかったのよ。ホントに「半ハントンライス」があればちょうどいいかもしれない(^^;
金沢を出て、海っぺりを走って福井に出る。ここで今夜の宿を確保。とりあえず宿に入って夕食までのんびり腹を落ち着かせるのかなーとか思ってたっけ、社長がとんでもないことを言い出す。
社 そば食おう!そば。越前そば
あ そば?夕ごはんで?
社 いや、いま
あ いまぁ!?だって私ハントンライスで完敗だったんだよ?まだハントン入ってるもん。がっつり残ってるもん。食べらんないよ!
社 えぇ~そばくらい入るよ。入っちゃうよ
あ そのあと夕ごはんだって食べるんでしょ?
社 じゃあさ、ちょっと時間つぶしてから食おうよ。そば。夕飯はまた居酒屋かなんかにしてさ、あひるはなんかちょこっと食えばいいじゃん
というわけで道の駅「さかい」にてちょっと休憩。トイレに行ったりスタンプ押したりしているうちに、なんとなく食べられそうな気になってきた。
越前そばの店「佐佳枝亭」に入る。ふたりとも越前おろしそば(525円)を注文。そばつゆに大根おろしがたーっぷり入ってて、そばの上にはかつお節とネギがこれでもかっていうくらいに乗っかってる。

あ うまっ!これ入っちゃうね
社 だろ?だから言ったじゃん
ちょっと辛みの強い大根おろしがサッパリしてて、いっくらでも入っちゃいそうだ。最後はもちろんそば湯をいただく。これもまた大根おろしがいい仕事してくれやがる。なんだかんだでふたりともキレイに完食。
宿に入ってひとやすみ。さすがにもう入らねぇ~とか思いつつも、夕食を食べに外へ出る。
「味処庄屋」というお店に入る。郷土料理のお店らしいけど、中は飲み屋さん風な感じで入りやすいお店だった。
社 オレこのへしこっていうの食ってみたいんだ
あ へしこ…?どんなん?
社 オレもよく知らないんだよ
そこにお店のひとが注文をとりにきた。
社 へしこっていうのはどんなものなんですか?
店 鯖を糠漬けにしたものなんですよ
社 へぇ…じゃあそれをひとつと…
店 へしこは焼きますか?
社 えっ?えっと…すみません、よく知らないもので…
店 さしみで食べてもおいしいですよ。でも初めてなら焼いた方がいいかもしれない
社 あっじゃあ焼いてください
というわけでへしこを注文。これが思いのほかしょっぱい!でもうまい!からすみに似た味のようなそうでもないような。社長は「酒のつまみだな」なんて言ってたけど、これは絶対にごはんに合うと思った。


他にも里芋のコロッケ、山菜のてんぷらなどを頼んだ。コロッケは外がサックサクで中は粘りけがあって、里芋ってこんなにおいしいもんだったのかーって感じ。
さすがにもうお腹いっぱい。でもまだへしこが残ってる。っていうか、しょっぱいからバクバクいけないんだよね。ここはひとつ白いごはんが欲しいところ。ホントにホントに苦しいんだけど、へしこでごはんを食べたい!という気持ちをおさえられなかった(^^;
あ すみません、ごはん…ありますか?
店 はいはーい。ごはんね、ありますよー
あ あのあの、ちょっとで。ホントにちょっとでいいんです
店 はーい。どんぶり一杯ねー
あ えー!
なーんて笑いながらお店のひとが持ってきてくれたのは普通の茶碗に中盛りくらいのごはん。ああよかった。さっそくへしこをごはんに乗っけていただく。…うんまっ!!これは期待していた以上にうまい。お腹いっぱいなはずなのに、ばっかばっか入っちゃうんだもの。もしかしたらどんぶり飯でもいけちゃったかもしんない。つーかむしろどんぶり飯を頼まなかったことを後悔(^^;
大満足で店をあとにし、宿に戻る。