大弛峠
案内板の見間違いには気をつけよう日帰りドライブ。それほどたいしたネタもないんだけど、ろくすっぽ調べもしないで行ってしまって、ちょっとオモシロイことになったかな…という話。
前日までの話
8月に実家へ行ったとき、母と社長がこんな話をしていた。
母 今度ね、お父さんと金峰山に登ろうって言ってるのよ
社 金峰山っていうと…大弛峠の方ですよね?
母 そう、大弛峠から登るの。登山口のところまで車で行けるようになったのよ。キレイな道ができたんですって。知ってる?
社 そうらしいですね。学生のときに自転車で大弛峠を越えたことがあるんですよ。そのときはまだガレ道だったんですけど…車で行けるようになったのなら、また行ってみたいなぁ…
帰りの車内でも「行きてぇなぁ」を連発する社長。しかし私にはその魅力がイマイチよくわからない。
社長は若いころ自転車であちこちに行っていたらしい。担いで山に登ったり、乗って峠を越えたり。なかでも自転車を担いで富士山に登ったという話はかなり衝撃的だった。しかも二度。二度も登るからにはなにかスゴイ魅力があるんだろう。しかし自転車の世界をよく知らない私にしてみれば、「社長って…M?」としか考えられなかった…(^^;
そんなわけで、今回はイマイチ乗り気でない私だった。そんな私の反応を見たせいか、社長もそれ以上「行きたい」とは言わなくなり、しばらくは話題にも出てこなかった。
8月31日の夜。つーかもう日付が変わって9月1日。社長が突然言い出した。
社 土曜日(2日)、久しぶりにドライブでもしない?
あ ドライブ?どこに?
社 こないだ母ちゃんが言ってた、大弛峠ってとこ。行ってみたいんだよな。車で行けるようになったっていうし
あ あーそんなこと言ってたっけねぇ
社 あ!でもダメじゃん。土曜日は天気悪いって言ってる
あ え?そうなの?
社 あーそれにバレーがあるんだっけ。どっちにしろダメじゃん
…そうなのだ。土曜日はバレーボールWGPイタリア戦があるのだ。出かけるにしても放送開始の19時までには帰宅したい…。つーかこれは私のワガママなんだけどね。しかし天気も悪いってーんじゃ行っても楽しくなかろう。ってことでこの話はここでいったん流れたのだった。
ところが翌朝。天気予報が変わったのだ。
社 明日やっぱり行ってみない?
あ ん?晴れるって?
社 うん。なんか天気いいらしいよ
いまひとつ気乗りしないままだった…が、社長がこれほどまでに行きたがってるんだし、ドライブなんてのも久しぶりだし、いつまた社長が忙しくなるかわかんないし(つーか今だって忙しいハズ)、まぁバレーは間に合わなければ録画でもいっか、ってぇことで行ってみることにした。
ちょうどこの日、母から「金峰山登ってきたよ~」というハガキが届いた。これがまたさらに社長の「行きてぇメーター」を上昇させたらしい。
社長が行ったことあるんならなんも下調べとかいらないだろう。だけど私もちょっとくらいどんなところなのか知っておいた方がいいよな。…と思って軽くぐぐってみるが、「金峰山登山」と「自転車やオフロード車での峠越え」の情報ばかり。でも峠の付近に「夢の庭園」という絶景ポイントがあるらしい。私が楽しめそうなのはそれくらいだろうか。