B級グルメの旅
信州・北陸最終日。旅行となるとどーも収支が合わなくなる私。ここ2日で食べたものは全部お腹に抱えたまんまだ。
社 ソースカツ丼食いに行くぞ!
あ 朝いちで!?つーか私まだへしこ入ってるよー!
社 いや…開店までまだちょっとあるから、どっかで時間つぶそう
というわけで、一乗谷朝倉氏遺跡に行ってみることにした。第5代当主朝倉義景の館跡とか湯殿跡とか庭園とかがあってわりと広い。それらを見ながらぐるっと歩いただけで30分くらいかかったかな。がんばれば山城跡まで行けるらしいけど…あくまで時間つぶしなので(^^; 復元された町並ってのもあっておもしろそうだったけど、入場料をとるというので入らなかった。

そして今回のメインふたつめ、ソースカツ丼を食べに「ヨーロッパ軒総本店」へ向かう。福井で「カツ丼」といえばソースカツ丼のことなんだそうだ。この店はその発祥の店なんだとか。

開店は11時。ちょい前に到着したのにもう列ができていた(^^; でもそれほど長い列ではなかったので、ほぼ開店と同時に入ることができた。(店の写真は食べ終わったあとに撮ったもの)
社長はカツ丼セット(1020円)、私がレディースカツ丼セット(870円)を注文。レディースセットの方はカツとごはんが少なめになっているんだそうで、ハントンライスで完敗しちゃった私はこっちを選んでみた(^^;


ウスターソースにくぐらせたちょっと薄めのカツ。これがごはんの上に3枚乗っている(レディースセットは2枚)。セットメニューなのでサラダと味噌汁と漬け物もついている。
あ うんまっっ!
社 うん、うまい!
あ 私、卵でとじるやつよりこっちの方が好きかもしんない
想像していたよりもはるかにうまかった。なんたってこのソースが絶妙。辛すぎず甘すぎず、カツともごはんとも相性バツグン。パン粉が細かくてコロモの食感がすごくイイ。ソースもいい感じに染みてる。肉はやわらかく、薄めなので噛み切りやすい。脂っこさがまったくなく、むしろサッパリしてる。私の中の「カツ丼」の定義が根本から覆された…そんな瞬間だった^^
ふたりともキレイに完食。量はちょうどよかった…けど、普通のセットでも入っちゃったかもしんないなぁ。
目指していたものはすべて食べたので、あとはもう帰るだけ。九頭竜湖、ひるがの高原を通って飛騨高山へ。
道の駅「飛騨たかね工房」で五平餅(150円)と飛騨牛串焼き(1本300円)を食べる。まだ飛騨牛食うんかい!

野麦峠に向かう道に入ると、真っ正面に雪山。

あ どど~ん!迫力だねー。あれってなにやま?
社 乗鞍…じゃねぇかな。たぶん
乗鞍岳と思われる山を眺めつつ、峠を越えて松本へ。ここからは高速道路を使ってイッキに帰る…のかと思いきや、なぜか下を走り続ける社長。IC付近になるとナビ子さんが案内を出すのに、まったく言うことを聞かない。
社 上に乗る前にガソリン入れたいんだけどなぁ…安い店がねぇんだよ
5月に入ってガソリンが値上がりした。しかし福井では2日になってもまだ値上がりしてない店がたくさんあったんだ。探せばきっとまだ安い店があるだろうと下を走り続けるが、社長の許容範囲に入る店はなかなか現れない。
あまりに見つからないので許容範囲を広げ、やっとのことでガソリンを入れた。あとはイッキに高速道路で…というところなんだけど。
社 おっかしいなぁ…ナビ子さんぜんぜん案内してくれなくなった
あ へっ?案内してくれない?
社 うん、さっきまでずっとインターチェンジに向かえって言ってたのに。オレが無視ばっかりしてたからかなぁ…
あ …って言ってんじゃない?
しばらくしてやっとナビ子さんの機嫌も直り、高速道路に乗るように案内を出してくれた。あとはイッキに家まで。
社 今回の優勝はなんだった?
あ ダントツでソースカツ丼だなぁ…あんなにおいしいもんだとは思ってなかった
社 あーオレも。うまかったよな、ソースカツ丼
あ 次点は…へしこかなぁ。いや、飛騨牛もおいしかったよね
社 コロッケもうまかった
あ あーコロッケ!それと串焼きもうまかった
社 うんうん。飛騨牛ってあんなに味が出てくるものだったんだな。オレ飛騨牛気に入った!松阪牛とか高級ブランド牛ってさ、口の中で溶けるーなんて言うけど、そういうのじゃないんだよ。オレは飛騨牛が好きだな
あ うん、わかるわかる
とかなんとか言ってるけど、ふたりとも高級ブランド牛なんてほとんど食べたことないのよ(^^;
社 越前そばもうまかったな。オレとしてはそば次点にしてもいいくらいだ
あ そっか、そばがあったっけ。あれもおいしかったよねー
社 だってハントンライス食べたあとで苦しいはずなのにさ、入っちゃうんだよ?
あ あははは…そうだよねぇ
社 オレきっと腹の減り具合が普通だったらおかわりしてるよ
そんなこんなで旅を終え、大満足のふたりだった…が、それからひと月半後、「飛騨牛偽装」のニュースを聞いてアゼンとするのだった。はたして私たちが食べたのは飛騨牛だったのだろうか。偽飛騨牛だったのだろうか。いまとなってはもうわからない…
でもね、もしもニセモノだったとしても、うまかったから満足なんだよね。無理して高いステーキ屋とか入ってたらクヤシイかもしんないけど。安くてうまかったからそれでヨシ、って感じ(^^;