あひるの小屋

B級グルメの旅3

東北

出発は午前8時くらい。まずは北へ向かうべく高速道路に乗る。渋滞情報をチェックしながら常磐自動車道と磐越自動車道と東北自動車道を使って、途中のパーキングエリアで昼食をとったり休憩したりしながらとにかく北へ。紫波SAでは桜がすんごいキレイだった。たぶんこのあたりで桜前線に追いついたか追い越したかしたんでないかと思う。ものすごい雨にも出会ったけど、それもいつの間にか抜けていた。

午後6時ごろ、最初の目的地である青森県八戸市に到着。いつも行き当たりばったりな旅だけれど、今回ここだけは事前に宿を予約していた。ってことでまずは宿にチェックイン。荷物を置いて、夕食を食べに外に出る。

この旅最初のターゲットは「せんべい汁」。南部せんべいを割って入れた汁物で、このへんの有名な郷土料理なんだけど、私はまだ食べたことがなかった。宿に置いてあった「炙亭」という居酒屋らしきメニューにせんべい汁があったので、そこへ行ってみることに。

八戸魚河岸食堂

地図を見ながら駅前方面に歩いていくと、それっぽい店があった。「八戸魚河岸食堂」って書いてあって4店舗くらいが横に並んでるみたいだけど、どれが「炙亭」なのかよくわからない…と中をのぞき込んだりうろうろしてたら、中から店員さんが声をかけてきた。

どうぞー、中は一緒ですから。どこに入ってもどの店の料理も食べられますよ

入ってみると、なるほど…中は全部つながってるのか。どこに座ってもかまわないってことだったので座敷席へ。とりあえずは飲み物を注文し、4店分のメニューを見ながら、せんべい汁のほかにシャモロック串焼き、しめさば刺身、もずく酢などを注文。

シャモロックって…なに?

鶏じゃないか?シャモってくらいだから

へぇ~、このへんの地鶏?

飲み物と一緒にお通しが出てきた。これは…鶏肉?タレがかかってて…うまい!

お通し

これか?シャモロック

そうかも。ははは、串たのんじゃったな

シャモロック串焼き

そしてシャモロック串焼き(2本600円)が登場。お通しとかぶったかと思ったらこっちはタレでなくてラッキー^^ 弾力があって味がしっかりしてて、とにかくうまい!社長と1本ずつ食べ、そしてお通しも。お酒を飲まない私にお通しはなかったんだけれど、社長からかなりもらって食べちゃいました(^^;

せんべい汁

ちょっと時間がかかってせんべい汁(550円)が出てきた。見た目は期待どおり。そして味も期待どおり(^^; 根菜やきのこが入った汁と、それに浸ったせんべいのもちもちした食感。なんだかホッとする味だ。

でもさぁ、ちょっとせんべい少なくない?

まぁそんなもんだろ。居酒屋だし

うーん…もっといっぱい入っててほしいなぁ…替え玉くれーって感じ

できることなら自分でせんべいを割って入れ、もっとパリパリな段階でも食べてみたい…ってまぁそのくらいだったら家でもできそうだし、とりあえず初せんべい汁はこんな感じで満足^^

追加でホッケたのむかーなんつってメニューを見ていたら、「ばくらい」って書かれているのを見つけて社長が興味津々。

ばくらいって、どういうものですか?

あっ、ばくらいですか?ホヤの塩辛なんですよ

へぇ~、ちょっと食ってみたいな

ばくらい

ってことでばくらい(460円)も注文。なんたって「バク」ときて「ライ」よあんた。なんてインパクトのある名前なんだろうって思いながらおそるおそる食べてみたっけ…なんとも不思議な味だ。ホヤってところにちょっと抵抗があったんだけど、それほど気にはならない。なんつーか…ヒトコトで言うと、磯の味?

奥深い味だ…

あははは。気に入った?

うん、オレわりと好きかも。酒のツマミに最高だなこれは

あとで店員さんに聞いたんだけれども、ばくらいはホヤだけでなくコノワタも入っているそうだ。究極の珍味と呼ばれているらしい。

お店を出て、宿に戻る前にコンビニに寄る。ここで社長が「三戸のどんべり」というお酒を見つけた。にごり酒らしい。「ドンペリ」でなくて「どんべり」っていうしゃれたネーミングにつられて1本購入。この旅行での社長の寝酒として活躍してもらうことになった^^

三戸のどんべり

宿に戻り、今夜は八戸で一泊。