まずは稚内市へ

写真↑は前回の最後に引いた「稚内市」。今回は新潟―小樽間フェリーを利用することにしたので小樽からの上陸となる。さすがに大間までの長距離運転はシンドイと、社長からの強い要望があったのだ。しかしこのフェリー、乗船時間は18時間でかなりシンドイ。ってことで1等個室を予約した。初めての経験なのでちょっとドキドキだ。

深夜2時ころ、新潟港に向けて出発。朝8時ころには到着。大間まで行くのに比べるとさすがに早い。乗船手続きを済ませ、コンビニに行って食料や飲み物を大量に買い込む。フェリー内での食事は高いのですべて持ち込みで済ませようという作戦だ。

運転手以外は徒歩での乗船となる。社長よりもひとあしお先に船内へ。案内所でキーを受け取って船内の案内板を見ようとしたら、近くにいた係員のひとが親切に部屋の場所を教えてくれた。

部屋は想像していたよりもキレイ（なんかもっと小汚いかと思ってた）。広さは3畳ほど。フトン、浴衣、タオル、洗面所、湯沸かしポット、テレビまである。しばらくして社長も部屋に到着。すぐに浴衣に着替え、フトンも敷いて寝っ転がる。あぁ～和室はいいねぇ～。（写真はすっかり忘れていて下船前に撮ったもの）

出港は午前10時30分。波は穏やかだったけれど念のために酔い止めをのんでおく。ソッコーで眠くなり、食事と入浴とトイレ以外はほとんど寝て過ごした。船酔いなど屁でもない社長は買ってきたお酒をグビグビやっていた。

以前このフェリーを利用したときは2等寝台だったんだけど、入浴やトイレのたびに荷物が心配で、最小限のものしか持ち込めなかった。個室だと鍵がかかるし、そんな心配はいらない。楽な格好でいられるってのもイイ。なんて快適なのかしら。個室バンザイ！

朝4時10分、小樽港に入港。車に乗り込み、いよいよ北海道に上陸。港を出たあたりで車を停め、ナビ子さんに目的地を設定する。高速道路は使わず、ひたすら日本海側を走るルートだ。

実際はカントリーサインのある場所までなので、これよりも30kmくらいは少ないんじゃないかと思う。

目的地を設定したことで「次のカードを引く」という緊張感が一気に増す。そして「今回は何カ所まわれるだろうか」というワクワク感も増してくる。

こんな海沿いでも道路脇にはまだ雪が残っている。いつものことだがうちの車は雪対策をまったくしていない。主要道路を走っている分には問題ないと思うけれど、前日に紋別あたりで雪が降ったとかいうニュースを聞き、ちょっとビビっていた。

お腹がすいてきたので朝食にする。コンビニで買って車内で食べちゃう。旅行中の朝食はいつもこんな感じだ。

北海道でしか売っていない「カツゲン」という乳酸飲料。私はこれが大好きで、コンビニ朝食のときは必ずといっていいほどこれを買って飲む。味はマミーのようなピルクルのようなヤクルトのような。いやもっとスッキリした感じ。う～ん…説明が難しい。とりあえず今回の「初カツゲン」なので写真など撮ってみた。「楽しい旅になりますように」なんてゲン担ぎの意味もあったりなんかして。

留萌のあたりでトイレ休憩をとり、車に戻ったら社長が助手席に座っていた。「運転しろ」ってことらしい。社長はちょっと前から「眠い」って言ってたんだよな。ってことで運転交代。しかしこんな超ド級ペーパードライバーに運転させるなんて。眠気も吹き飛ぶだろうに。あ、もしかしてそゆこと？あたしゃ目覚まし代わりか。

実のところ、この海沿いを走る国道232号線は私でも運転できるような道なんだ。信号は少ないし、ほとんどまっすぐだし。ガンガン飛ばしてくる車には抜いてってもらえばいいし。逆を言えばこの道くらいしか交代できないってことなんだな。

道の駅「てしお」にて名物しじみ汁を食す。カラばっかりで身はちょっぴりしか入っていなかった…が、ダシがよく出ていてウマイ。大小とあって私たちが注文したのは小の方。だけどこれが大だと言われても納得してしまうかもしれない。1杯200円。大は300円だそうだ。またココを通るときは立ち寄ろうっと。

他にも天塩のしじみを使った「しじみパイ」なるものがあるらしいんだけれど、残念ながら見つけられず。ちょっと食べてみたかったな。

さらに北へ車を走らせる。カントリーサインが見えてきた。

道路のすぐ左側は小崖になっていた…。

稚内市に到着。前回から通して11カ所目。左を見れば真っ正面に利尻富士。海にぽっかりと浮いたような山は何度見ても感動的だ。今回は天気に恵まれてラッキー。

＜だいたいのルート＞

小樽港

（国道5号線）

小樽市銭函

（国道337号線）

石狩

（国道231号線）

留萌

（国道232号線）

天塩

（道道106号線）

稚内

次の目的地はどこかな？