あひるの小屋

カントリーサインの旅4

ただただ使えない人間なのか

まずは枝幸町へ

第35の選択

写真↑は前回の最後に引いた「枝幸町」。今回は上野―青森間をバス、青森―函館間をフェリーで行くことにしたので函館からの上陸となる。

上野には19時すぎくらいに到着。バスの発車時間は20時30分なので、夕食と買い物を済ませて発車30分前くらいにバス乗り場に向かう。

パンダ号

満を持して深夜バス「パンダ号」の登場だ。覚悟を決めて乗り込む。多少の空席はあるものの8割方は埋まっていたんでないかと思う。薄い毛布が用意してあったのがありがたい。車内は思っていたよりも寒かった。

そしてほぼ定刻どおりに発車。いよいよ戦闘開始だ。首都高速に入ったあたりで「もう寝ろ」と言わんばかりに車内消灯となる。さすがに寝るしかない…(^^; 運転席と客席の間のカーテンが閉められ、これがないと対向車のライトとか街灯とかがまぶしいのか…なるほどなぁ…なんて思った。

とりあえず目を閉じるがなかなか寝付けない。埼玉のどこかではものすごい雷雨の中を通過。やっとウトウトしかけた…と思ったところで佐野SAに到着。ここでトイレ休憩のため起こされる(^^; その後はわりとすぐ眠りに入れたが、カラダが痛くなって何度も起きてしまう。そしてまた同様に国見SA、紫波SA、弘前バスターミナルで休憩が入り、起こされる。

青森駅

朝6時10分、青森駅に到着。予定では6時50分着だったのでかなり早め。空はど~んより。駅の向こうに見える青森ベイブリッジが霞んじゃってる…

高速フェリーとセットで乗車券を購入した場合は青森港フェリーターミナルまで乗せてってくれるらしいんだけど、ちょっと都合があって別々に購入したため、ここでパンダ号とはお別れだ。

やられた?

…やられた

あははは。私も完敗だ…もー足が痛くて

寝たと思ったら起こされるんだよな…さすがパンダさん、容赦ねぇから

パンダさんは…思いのほか強敵でした(^^;

青森港フェリーターミナルまではシャトルバスが出ているのでそれを利用する。フェリーターミナルに到着し、乗船案内があるまで時間をつぶす。フェリー内での食事は絶対にお高いので、売店でおにぎりと飲み物などを調達。

ナッチャンWorld

いよいよ高速フェリー「ナッチャンWorld」に乗船。初めて生で見るその姿にちょっとカンゲキ^^

ナッチャンWorld 船内

船内には2等ザコ寝船室なんてもんはなく、ひとり掛けのイスがずら~っと並んでいる。窓際にはテーブル席があり、窓の方を向いて座れるようになっている。上階はエグゼクティブクラス専用フロアになっているらしい。まるで豪華客船のようではないですか!…ってそんなもの乗ったことないからわかんないけど(^^;

8時に青森港を出港。最初は窓際のテーブル席に座り、買ってきたおにぎりで軽く朝食。船内をちょっとだけ徘徊して、そのあとはひとり掛けのイスに移動してくつろぐ。座り心地はテーブル席よりもこっちの方がイイ。

パンダさんにやられているのでイッキに眠気が襲ってくる。…と、船内アナウンスが入った。

これから、姉妹船のナッチャンReraとすれ違います

えっ!?ドコ?どっち?

ナッチャンRera

飛び起きて窓際の席に行く。前方に「ナッチャンRera」の姿が見えた。お互いに高速船なのですれ違いはあっという間。これの前に「ばにあ」ともすれ違ってたんだけど、そっちはかなり長いこと見えてたもんな。

ひとり掛けのイスに戻ってちょっとマジ寝(^^; 社長も寝ていたらしい。

10時ちょい前に函館港に入港。ナッチャンWorldに別れを告げ、ここからバスで函館駅まで行き、駅近くのレンタカー店に向かう。

プリウスさん

これが今回お世話になるプリウスさん。社長が「プリごろ太」って名前をつけたけど、そのあとその名で呼ばれることはなかった(^^;

プリウスってのは普通の車と運転のしかたがちょっと違うらしい。社長も私もプリウスを運転したことはないので、レンタカー店の店員さんに軽くレクチャーを受ける。社長はしっかり予習してきたみたいでアレコレと質問しながら聞いていた。まぁほとんど社長が運転するし…なんて思って私は話半分(^^; つーかオートマ車をほとんど運転したことがないわけで…プリウス乗りこなしとかいう以前の問題なんだよな(^^;

さっそくプリウスに乗り込む。これエンジンかかってないんじゃないの?ってくらい音が静かでビックリ。とりあえず函館駅まで移動し、ナビ子さん…いやナビ恵さんに目的地の枝幸町を設定。高速道路を使わずに行くルートだ。

さすがに遠いー!って函館から入ってんだからトーゼンだよな(^^; というわけで枝幸町に向かって出発。

国道5号線を通って噴火湾方面へ。天気が悪くて駒ヶ岳はほとんど見えない。でも社長は景色なんてどーでもよくなってるらしい。プリウスで「どれだけ燃費のいい運転ができるか」に夢中だ(^^;

いや~おもしろいなぁプリウス

あはは。よかったねー

悪いけど、エアコンは切る!

ガソリン節約のため、この先もエアコンがつけられることはほとんどなかった(^^;

この画面見てるとおもしろいよ。いまガソリン使って走ってるのか、それともバッテリーで走ってるのか、この矢印でわかるんだ

へぇー。あ、なんか変わった。んじゃこれいまバッテリーで走ってるってこと?

そうそう。でね、この矢印がまったく出ない状態ってのがあるんだよ。それが滑空

かっくう…?

うん。それこそがプリウスの真骨頂らしい

画面には「エネルギーモニター」ってのが表示されていて、確かにときどき矢印が全部消えることがある。そのときは画面の下に「瞬間燃費 99.9km/l」と表示される。なんも踏まなきゃこうなるってわけでもなく、ちょっとコツがいるらしい。なるほど、そのへんを予習してきたんだな、社長は。

道の駅「YOU・遊・もり」でお昼ご飯。道の駅の右側にある売店でいかめし(2個入530円)をふたつ購入。ついでにあげいも(200円)も1本購入。

いかめし

あ、これウマイなー

ホントだ。イカやわらかいね

味付けもちょうどイイな。オレこれ気に入った

「森のいかめし」といったら駅弁人気ランキングでも常に上位に入るほど有名だ。子供のころに食べた記憶があるんだけど、イカがカタくてイマイチだったんだよねぇ…。だから北海道に来てもいかめしを食べたいとは思わなかったんだ。これもカタイんでないのぉ?なんて思ってたけどとんでもない。やわらかいイカと、もっちりして味が染みたごはん…たまらーん。噂によれば、駅弁のいかめしはこれよりも少しイカが小さいんだとか。味付けもちょっと違うらしい。

洞爺湖のところの新しい国道230号線を通る。この道は昨年3月に開通したらしいのになんで通ったことなかったんだろうって思ったら、昨年は道南引いてなかったんだっけ(^^;

道の駅「望羊中山」にて小休憩。ここのあげいもがおいしいと聞いていたので1本買ってみた。割り箸に3個ささって300円。

さっき、あげいも食ったろ!

だってここのは特別だっつーんだもん!食べたことないんだもん!

あげいも

衣はサックサクでちょっと甘みがある。中のジャガイモがまたホックホクでちょっぴり塩味があってうまい!さすがに評判になってるだけあって、めちゃめちゃうまかった。もちろんさっきのもおいしかったけどね。

札幌をすぎ、国道275号線に入って浦臼のあたりを通る。

出た!しいたけ飯店!

あっホントだ。そっか、この道沿いにあったんだっけ

国道275号線沿いにある「しいたけ飯店」という中華料理店。しいたけラーメンがおいしいらしいと聞いて気になってるんだけど、ちょっと怪しげな店構えというかなんというかで入りにくいんだよねぇ…。三笠の道の駅にも支店があって、行くならそっちかなーとか言いつつまだ一度も行ったことがない(^^;

さすがに今日中に枝幸まで行くのは無理。日も暮れてきたので今夜は旭川に泊まることに決め、宿を確保。旭川に泊まるなら夕食はラーメンにしようってことになり、宿に入る前にあさひかわラーメン村に向かう。

今回は「梅光軒」に入ってみた。醤油ラーメン(700円)とネギ餃子(400円)を注文。あと社長がチャーシュー丼(250円)を頼んでいた。

ネギ餃子と醤油ラーメン
チャーシュー丼と醤油ラーメン

まさに「旭川ラーメン」って感じで普通にうまい。でも…社長と一緒にいっちばん最初に食べた旭川ラーメンがもんのっすっごっくおいしかったんだわ。数年後にもういちど行ったら店舗が移転していて、なんと味も変わってしまっていた。いや記憶している味が勝手にレベルアップしてしまっただけなのかもしんないけど(^^; だもんで、いかにも「旭川ラーメン」なラーメンはどーしてもその思い出の味と比べてしまう。その味に勝てる旭川ラーメンにはまだ出会えてないんだよなぁ…

旭川の宿に到着。さすがにふたりともへろへろ。すぐにばたんきゅー。

朝9時半ころに宿を出発。ちょっと雲はあるけどわりといい天気。国道40号線を北上する。

道の駅「絵本の里けんぶち」にて遅めの朝食。焼きたてのパンがたっくさん並んでいたので好きなだけトレイにのっけたら社長がちょっとビックリしてた(^^;

焼きたてパン

ここで見つけたのが「杜のミルク 香しずく」という牛乳。ラベルに「おこっぺ町」と書かれていたので、何年か前に興部町で飲んだ「おこっぺ牛乳」に似たものなんじゃないかと思って買ってみた。500mL入りしかなかったので紙コップをもらってふたりで分け分け。

杜のミルク 香しずく
容器の口に固まってる!

フタを開けてビックリ。口のところで牛乳が固まって膜になってる!容器を傾けても中身が出てこない!これって注げるのか?中は液体なのか?おそるおそるその膜を指でつついて破くと…中はちゃんと牛乳だった(^^;

濃いなぁー!

うん、これだよ!これこれ。おこっぺ牛乳とおんなじ!

膜になってた部分はまるでバターのようだった。飲んでみると「これぞ牛乳ッ!!」って感じの濃厚な味。でもしつこさはなくて後味スッキリ。おこっぺ牛乳を飲んだときもこの濃厚さに驚いたんだ。興部町に行ったらまた飲みたいって思ってたのが、意外なところで出会えてラッキー^^

このあたりで社長が枝幸町の境界をチェック。いちばん近そうな南側の境界に目的地を設定しなおした。たぶん50kmくらいは短くなったんじゃないかな。

国道40号線をさらに北上。ふと気づくと前方をとんでもないオートバイが走っていた。なんとうしろに犬を乗っけてる!

犬を乗せたオートバイ

なにあれ!いぬぅ!?

ムチャすんなぁー!

間に2台ほど車がいたので撮影がキビシく、カーブのところで撮ったのをムリクリ拡大してみたけど…わかるだろうか。ベルトで固定されているようには見えないけどイヤがってる感じでもない。スピードもそこそこ出ている。こういうのに慣れてんのかな、この犬。その後オートバイは左折していった。いやぁスゴイもんを見た…

しっかし、枝幸にはいつ着くんだよ!

あはははは。遠いよねー枝幸

別にいいよねーいっぱいカントリーサイン引かなくたって。だっていろいろやってるし無理だよ。スタンプとか。こっちプリウス楽しんでるし

スタンプ好きな私のため、道の駅にはなるべく寄るようにしてくれてるんだ。これがどうしても時間を食う。また、わりと交通量の多い道の方がプリウスの力が発揮できるとかで、いつもならかっとびスイッチが入る社長もちょっとおとなしめだった。

でも次は私だし…どうする?函館とか引いちゃったら

函館引いたらもう終わりだな。このまま厚岸行ってカキ食って帰る!

智恵文のあたりから道道に入り、枝幸町の境界へ。

枝幸町カントリーサイン (到着 12:46)
道道120号線

前回から通して35カ所目、枝幸町に到着。やーっと到着。遠かった…

枝幸町は2006年に歌登町と合併し、カントリーサインのデザインが新しくなっている。旧枝幸町のカントリーサインにはカニ、旧歌登町の方にはが描かれていた。これはふたつを合わせたデザインということになるのかな。牛さんとカニさんがふたりでピース!な感じがちょっとツボ^^

<だいたいのルート>
函館港
(国道5号線)
函館IC
(函館新道)
七飯藤城IC
(国道5号線)
長万部
(国道37号線)
洞爺湖
(国道230号線・中山峠)
札幌市南区石山
(国道453号線)
札幌市豊平区平岸
(道道89号線)
札幌市東区東雁来
(国道275号線)
新十津川
(国道451号線)
滝川
(国道12号線)
旭川(宿)
(国道40号線・塩狩峠)
名寄IC
(名寄バイパス)
名寄北IC
(国道40号線)
名寄市智恵文
(道道252号線)
美深町辺渓
(道道49号線)
美深町仁宇布
(道道120号線)
枝幸町風烈布

次の目的地はどこかな?

さてどこでしょう