カントリーサインの旅4
ただただ使えない人間なのか第43の選択(八雲町編)
次は私が引く番。ただただ使えない人間なんだっつーのに、なんで引かせるかな。
あ 社長…引く?
社 次は絶対いい目出すって
あ はああぁぁ………いやもうこれ引いて終わりだもんね。えーい!
社 引いた?
あ うー…どれ触っても手が嫌がってる…
社 はははは
あ えーい!ここ!引いた。引きました
さっきと同じようにカードにノートをかぶせ、上の方からすこしずつ見ていく。
社 青いです
あ あ、牛だ!牛っぽい!
社 牛ですねぇ…道北か?これ
あ 稲持ってる。どこだ?これ。ぜんぜんわかんない
社 温泉入ってるな
あ うわー道北じゃないの?


「妹背牛町」…近くはないけどそんなに遠くもない。とてつもなく中途半端だ。そしてやっぱり戻る方向。さすがただただ使えない人間(^^;
社 あ、もせうしか…
あ うわビミョー…
社 やっぱりあのへんじゃん
あ 道央だ…共和町が道央だとすれば全部道央だよ私
社 うん
あ うわービミョーに北だよね…でも明日行って帰ってこらんないことはないね
社 うん、帰ってこれないことはない
ナビ恵さんに目的地設定。確保した宿はまだこの先なんだけど、ここからの距離を確認してみたいので、とりあえずここと宿の間に妹背牛町をぶちこんでみる。
社 けっこうあるよ
あ あるね
社 ………
あ あ、悩んでる
社 んー…八雲キャンセルしてあっち向かおうかってちょっと思ったんだけど…
あ あぁ…多少でも近づいておこうって?したら…倶知安とか?
社 そうそうそうそう。どうするかな…
社長が悩んでいる間にのどママへのメールを打つ。八雲町のメールを送ってからまだ返信はないし、ぱるくんものどさんももう寝ちゃったかもしれないけど…とりあえず送信。
倶知安の宿に空きがあるかどうかわからないので、まずは電話で確認。1軒目は満室だったが2軒目に空きがあった。そこで八雲の宿をキャンセルし、倶知安の宿を確保。今日中に倶知安まで行ってしまうことにした。
社 よし!がぜんちょっとやる気が出てきた
あ あはははは
というわけで、いま来た国道5号線を引き返す。
社 まさかまさかの展開になりました
あ でも必ず戻るんだね私は
社 いやぁ…ちょっとカントリーサインの旅っぽくなってきたよ
あ そだね。合宿っぽくなってきた
社 最終日の前の日になって
あ もう次引いたらそこで終わりだなんて言ってたのにね
社 うん、中途半端だ
あ すいません中途半端で。でも私の引いたのだけ見たらえらい近いよね
社 そうだよ。だからどっちかっつーとオレの方がヒドイんだよ
あ なんでだろ。それなのに社長の目の方が嬉しいのはなぜなんだろう
社 戻らないから
あ あぁ…そっか。そうだよねぇ
今回、八雲町が8カ所目で次に妹背牛町まで行ったら9カ所目になる。
あ これで社長がまたゴールデンハンドで道南でも引いたら…ノルマ達成?
社 無理!…あひるもう1回引いてごらん?
あ 私もう引かない
社 だってあのへんじゃん全部
あ 最後はやっぱり社長だよ
社 いや引きなよ。もう1回あひるが引いて、最後オレが引くよ
あ 次私が引いたらそれで終わるって!
しっかしまぁこんなにも引き番を譲り合うことっていままであっただろうか…いや社長はよくあるんだけど(^^; 私は枝幸からの苫小牧引きと厚岸からの北竜引きで精神的にやられちゃってるんだよなぁ…
倶知安までは国道5号線をひたすら走るルート。途中キツネらしき動物に2度ばかし出くわしたけど、さすがに暗いし急いでるしで写真を撮る余裕はなかった。
ここでのどママからメールが届いた。
マ 八雲…むしおやまっていう山があって、蜘蛛がいっぱい棲んでるんだって!!なんのこっちゃ^^; 妹背牛…牛がね(だろうね)、こわくってね、モ~ッて言ってるところだって。なんだかヒドイね今回のは。シャレにもなってないね^^; すまないねぇ
あ あ、ぱるくんまだ起きてたんだ。八雲イヤだなぁ(笑)
ぱるくんの発想はシュールだわ…しかしのどママの「だろうね」っていうのがなんともツボ^^
倶知安の市街地に入ったところで先に夕飯を食べようということになり、「ラーメンさんぱち」という店に入る。
ふたりとも北海バターコーンラーメンみそ味(950円)を注文。餃子(250円)もひと皿。って、さっき餃子食ったばっかりなのに(^^;

あ あ、これうまい!
社 うん、初日の旭川ラーメンよりうまいかも
みそ+バター+コーンはだいたい間違いないよねぇ…でも確かにこのラーメンはうまかった。
宿に到着。実はこの宿、2005年のカントリーサインの旅で泊まった思い出の宿なんだ。
あ あれ?この部屋…前に泊まったのと同じ部屋じゃない?ほら、談話室の…
社 あ、そうかも


部屋に入ると…やっぱりそうだ。ドアの内側に書かれた「談話室」、ツインにしてはだだっ広い部屋、車がついていてゴロゴロ動くベッド、奥のカーテンの向こうは足下まで全部窓。
あ もしかしてこの宿、ツインてこの部屋しかなかったりするんでない?
社 あははは、かもな
ちょっと調べてみたっけ、ツインはふた部屋あるそうだ。でも「シングル」「ツイン」の他に「その他」ってのもふた部屋あって、ここは「その他」なんではないかと思ってみたりして…(^^;
最初に泊まったときはいろいろツッコミ入れまくってたけど、2回目になるとなんだか愛着も湧いてきちゃって、洗面所がないのもそれなりになんとかなっちゃったし、バスとトイレが別なのはありがたかったりなんかして、倶知安に泊まるときにはきっとまたここを選んでしまうような気がする。安いし(^^;

今日が最終日。朝はちょっと早めで7時半ごろに宿をチェックアウトした。空はうすぐもり。後方羊蹄山もなんとなーくかすんでる感じ。
昨日、共和町へ向かっているときに、赤井川のあたりで「9月6日 国道393号 赤井川倶知安間全線開通」っていう案内表示を見たんだ。ナビ恵さんは国道5号線を行けと言っているけれど、国道393号線は倶知安から赤井川を通って小樽に出る道路で、開通したのならこっちを使った方がいい。
社 無視!
社 曲がりなさいよ!って言ってるみたいだな。ポンポーンって
あ 言ってる言ってる(笑)
あ ただでさえ交差点名が長いのにって怒ってるよ
社 だってナビ恵さんこの道知らないよな?つながってると思ってないよ
社 ちょっと休んでてもらおう
ナビ恵さんの案内を止め、9月6日に開通したばかりの国道393号線を走る。さすがにキレイな道だ。15分くらい走って赤井川側に抜けたところでナビ恵さんの案内を再開。いきなり起こされて自分の居場所がよくわからなくなってるナビ恵さんにちょっと笑った^^
毛無山の峠を越え、小樽朝里から国道5号線に入る。
あ 393から…これ道道いくつだっけ
社 別にメモしなくたって昨日の道を戻ってるだけなんだから
赤井川から先は北竜町から共和町へ行くときに通った道を逆行してるだけなんだよね。妹背牛町は北竜町のとなりだし。確かにメモする必要はないかも(^^;
石狩あたりのコンビニで朝ごはん。さらに当別へ抜けて国道275号線に入る。
社 しかし今日函館に帰るっつってんのに、逆方向に向かってるのはどういうわけなんだろう
あ あっははは…ホントだよね
社 出た!しいたけ飯店
あ ここ何回通るんだ!って?
今回3度目の「しいたけ飯店」…それでもやっぱり寄らずにスルー(^^;


43カ所目、妹背牛町に到着。途中でパラッと小雨があったけど本降りにはならなかった。そういえば今回、ほとんど雨には降られてないな(^^;
カントリーサインに描かれているのは牛と稲穂と温泉。キャッチコピーは「豊かな田園に快適な生活空間を創造するまち・もせうし」だそうで、美しい田園風景が自慢なんだとか。「妹背牛温泉ペペル」があるので温泉はたぶんこれだと思う。牛は町名からイメージしたもので、酪農が盛んなわけではないらしい(^^;

- <だいたいのルート>
- 八雲町黒岩
- (国道5号線)
- 倶知安(宿)
- (国道276号線・国道393号線)
- 小樽市真栄
- (道道956号線・道道1号線)
- 小樽市朝里
- (国道5号線)
- 小樽市銭函
- (国道337号線)
- 石狩市花畔
- (国道231号線)
- 石狩市八幡
- (道道81号線)
- 当別
- (町道・道道28号線・国道275号線)
- 新十津川町花月
- (町道・道道625号線)
- 新十津川
- (国道275号線)
- 雨竜町洲本
- (道道47号線)
- 妹背牛(雨竜橋)
次の目的地はどこかな?
社 …ん?ずいぶんブルーだぞ。あ、緑か
あ あ、山っぽーい!山っぽーい!
社 うわ…なんか道北っぽーい…
あ 道北っぽいよねぇ!
社 あ…なんか赤い…これ鶴じゃない?釧路じゃない?
あ 鶴かもしんない………あっ!
社 あ!どっかで見たなこれ。なんでムカデなんだよって言った覚えがある